Society5.0の実現を目指しIoTをけん引するエッジプラットフォームコンソーシアム

アイスバッテリーの温度管理

常温発電が拓く市場
「コールドチェーンをDX化するアイスバッテリーマネジメント」

東北大学/三井化学株式会社/アイ・ティ・イー株式会社/株式会社メムス・コア



コールドチェーンをDX化する。

常温発電技術を利用してコールドチェーンをDX化する取り組みが始まっています。高性能保冷剤・アイスバッテリーに常温発電デバイスとエッジプラットフォームを組み合わせて、温度管理の実証実験を行っています。

高性能保冷剤・アイスバッテリー。

アイスバッテリーは一定温度を長時間キープできる高性能保冷剤。最大160時間も持続でき、2200回以上も再利用できます。長時間輸送や急激な温度変化への対応が必要な航空貨物やコンテナ輸送に利用されています。また、厳格な温度管理が求められる医薬品の輸送にも活用が広がっています。

常温発電技術の活用。

一方、わずかな温度差を効率的に電力に変換する常温発電技術が開発されました。常温発電デバイスは電力の供給がないところでも、温度差を利用して自ら発電します。このデバイスを無線モジュール温度センサーと組み合わせると、温度の測定と測定データの無線送信が可能になります。

凍結状態の可視化。

常温発電デバイスをアイスバッテリーに組み込んで実証実験が行われました。アイスバッテリーの温度測定データをマルチセンシングモジュールで収集し、クラウドに転送します。温度変化はエッジプラットフォーム上でグラフ化され、リアルタイムに凍結状態を可視化できるようになりました。

スマートコールドチェーンの構築。

「アイスバッテリーにマネジメントシステムが入ることによって、アイスバッテリーの保冷時間・固まるまでの時間、さらにどれくらい保冷時間が残っているか、明確にわかるようになります。」
貨物輸送の未来を切り開くスマートコールドチェーンの構築が始まっています。


▶ アイ・ティ・イー株式会社 https://www.icebattery.jp/ja/

▶ 東北大学/新しい常温発電デバイスを開発 バッテリーフリーIoTセンサ・システムへの応用が可能 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/08/press20200817-03-IoT.html